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家計の支出は大きく分けると次の2つに分類されます。
- 毎月の支出(固定費と変動費)
- それ以外の支出(特別費)
家賃や食費、光熱費など毎月支払っている支出は管理しやすいですが、それ以外の支出である『特別費』は管理するのがとてもむずかしいのです。
一般的に特別費は次のように定義されています。
- 特別費とは
- 毎月ではないけど年1回~数回ある突然の支出や高額な支出。(例:自動車税、固定資産税、冠婚葬祭など)
1回の支出が高額なため管理がむずかしい。
たとえば、こんな経験したことありませんか?
- 友人の結婚式に招待されたけど、ご祝儀はどこから準備したらいい?
- 1ヶ月後にある車検代の準備をしてなかったので、仕方なく貯金を切りくずした
車検のような2年に1度の支出、冠婚葬祭などの突発的な支出…こういった支出を『特別費』といいます。

特別費をきちんと管理できていないと、たちまち家計は乱れて貯蓄を切りくずすことに!
また特別費は家庭によってさまざまなので、まずは自分の家計にはどんな支出があるか把握していきましょう!
この記事では、特別費について次の3つを一覧表に書きだす方法を紹介しています。
- どんな項目があるのか?
- いつ支払うのか?
- いくら必要なのか?
特別費一覧表のテンプレートを用意しているので、必要であればダウンロードして使ってください。(無断複製・転載・販売・再配布はしないでください)
特別費一覧表をダウンロードする(サイズ:A5 ファイル形式:PDF)

それでは、どんな特別費があるのか?まずは項目と予算を書き出していきましょう。
【特別費】支出項目と予算を書き出す

まずは1年間の行事や予定を考えながら、特別費として管理する支出項目を書き出していきます。
- 1月はお正月なのでお年玉2万円を準備しておこう
- 家族の誕生日は4月と11月だから予算1万円ずつかな
- 自動車税は毎年5月に3.5万円支払ってるな
だいたいの金額でかまわないので、項目ごとの予算(どのくらいお金を準備しておけばいい?)も一緒に書いておきましょう。

昨年の家計簿があれば、どんな項目があるのか?いくら必要なのか?が参考になるよ!
参考までに、2023年のわが家のリアルな特別費(予算の段階)はこんな感じです。
項目 | 予算 | |
1月 | お年玉 御年賀 家賃保証料 火災保険 | 20,000円 10,000円 10,000円 4,300円 |
2月 | Amazonプライム会費 | 4,900円 |
3月 | ー | ー |
4月 | 誕生日(娘) | 10,000円 |
5月 | 自動車税 母の日 | 48,000円 10,000円 |
6月 | 父の日 お中元 | 5,000円 10,000円 |
7月 | ー | ー |
8月 | ー | ー |
9月 | 新米 ピアノ発表会 | 30,000円 10,000円 |
10月 | 自動車保険(年払い) 自動車保険(年払い) | 23,000円 14,000円 |
11月 | 誕生日(息子) お歳暮 コストコ年会費 | 10,000円 10,000円 4,840円 |
12月 | クリスマス 忘年会 | 15,000円 20,000円 |
長期休みの旅行費用や冠婚葬祭にかかる費用、家電の買い替え費用なども特別費として管理したい場合は一覧表に書きだしておきましょう。

特別費の項目はあとで追加も削除もできるので、思いつくだけ書き出してね!
住居について
住居に関する特別費の例をあげています。
- 住居に関する特別費の例
- 火災保険、更新費用、駐車場代、修繕積立金、管理費、固定資産税、住民税、地震保険、浄化槽関連費用など
賃貸か持ち家で必要なもの不要なものはありますが、アパートの更新費用といった2年ごとに支払うものも忘れずに特別費に入れておきましょう。

たとえば2年ごとに6万円の更新料を支払うなら、1年間で3万円を特別費に組みこんでおくといった感じ。
家賃や住宅ローンは毎月の支出(固定費)なので特別費とはしません。
同様に、実家に住んでいて毎月お金を入れている人も特別費ではなく固定費として管理しましょう。
自動車について
自動車に関する特別費の例をあげています。
- 自動車に関する特別費の例
- 車検代、自動車税、自動車保険(年払い)、オイル交換費、JAF年会費、定期点検など
自動車を保有していれば車検は2年に1度、自動車税は毎年5月に支払いがあります。

2~3年に1度ある支出は、1年分に換算して特別費に組みこむか?毎月の給料からつみ立てるか考えるといいよ。
自動車ローンを組んでいて毎月返済している場合は、特別費ではなく固定費として管理します。(ボーナス払いにしている分があれば特別費として管理してもよい)
自動車保険については、次のように考えます。
- 毎月支払っている場合は固定費で
- 年払いにしている場合は特別費で
また、自動車は保有していないけど年に何回かレンタカーを借りたりする場合は『レンタカー代』として特別費で管理してもいいですね。
JAFに加入していて年払いであれば特別費とします。

わが家は自動車保険の特約にJAFと同様なものがあったので、JAFには加入してません。
これを機に、自動車保険をみなおしてみるものイイかもしれませんね。
保険について
任意保険(自動車)と火災保険(住居)以外の保険に関する特別費の例をあげています。
- 保険に関する特別費の例
- 生命保険(年払い)、学資保険(年払い)など
毎月支払っている場合は、特別費ではなく固定費として管理しましょう。

管理はむずかしいけど、年払いにすると少しだけ安くなるよ。
必要な保険は最低限に!
通信について
通信に関する特別費の例をあげています。
- 通信に関する特別費の例
- スマホ購入(買い替え)一括支払いなど
固定電話や携帯電話、Wifiなどの毎月支払っているものは固定費とします。

わが家はレンタルサーバーを3年契約にしているので毎月1,000円を『私の習い事』として固定費にしてるよ。
子どもや教育について
子どもや教育に関する特別費の例をあげています。
- 子どもや教育に関する特別費の例
- 塾に通っている場合の夏期講習や模試の受験料、入学や進学で必要なもの(制服やカバン、入学金など)、競技大会の参加費用、受験料、修学旅行、習い事の発表会など
子どもや教育については、年度の途中に急な出費が発生する可能性があるので、予算をおおめに設定しておくのがオススメ!
保育料や学業費(小学校で毎月ある集金のこと)、習い事の月謝などは毎月支払うものなので固定費とします。
わが家は娘(小4)はピアノを習っていて、毎年9月に発表会があるので予算1万円を特別費として管理しています。

息子(小6)が来年から中学生!制服やカバンなど、まとまったお金が必要なのを忘れてた!!
また、修学旅行や卒業アルバムなどの学校側が集金してつみたてしていない場合も注意が必要です。
イベントについて
イベントに関する特別費の例をあげています。
- イベントに関する特別費の例
- お年玉、クリスマス、誕生日、記念日、旅行、冠婚葬祭、お歳暮、お中元、家電の買い替え、帰省時の交通費、父の日母の日など
イベントについては、家族の誕生日やクリスマスといった『予測できるもの』と、冷蔵庫が突然こわれたといった『予測できないもの』がありますね。

予測できないものについては、だいたいの金額で構わないので備えておきましょう!
その他
上記以外の特別費の例をあげています。
- その他の特別費の例
- コンタクト、コストコ年会費、ふるさと納税、サブスク、クリーニング代など
まとめ
毎月の支出(固定費と変動費)以外の支出である『特別費』について
- どんな項目があるのか?
- いつ支払うのか?
- いくら必要なのか?
モレがないように書き出して一覧表にし、1年間にいくら特別費が必要なのか分かりました。
家庭によっては年間100万円を超えることもある特別費…突然の出費にあわてないように準備して貯蓄を切りくずさずに対処していきましょう。

次にやることは『どうやって特別費を準備して管理するか?』だね!
次の記事では、特別費を貯めるオススメの方法を3つ紹介していますので、自分に合ったやり方で準備していきましょう。